『夏物語』感想 1年間寝かせてしまった感想文をなんとかまとめた
川上未映子さんの『夏物語』を読みました。
去年の8月31日にこの本を読み終えたのですが、なかなか考えがまとまらずに1年近く経ってしまいました…。
私にとっては、明確な答えがない問いについて延々と考えさせられるような物語でした。感想をまとめるのほんとに難しかった!結局その問いに答えは出ていないけど、1年間寝かせた感想文を、今の私の視点でまとめることにします。
『夏物語』の概要
『夏物語』は二部構成の小説でした。第一部は同じ作者の別作品『乳と卵』と世界観を共有していて、第二部はその続きの物語になっています。
第一部
主人公の夏子は、小説家志望の30歳。大阪出身で東京に住んでいる。彼女の姉・巻子と、その娘の緑子*1が大阪から東京に遊びに来た夏の日の出来事が1部では描かれている。
巻子(39歳)は豊胸手術を受けるかどうか悩んでいて、緑子(小学6年生)は、半年間も母親と会話をしておらず、思春期の身体の変化に対する不安や複雑な気持ちを自分だけのノートに綴っている。この第一部は「女性の身体」(=『乳と卵』)がテーマとなっていると感じました。
第二部
ストーリーは8年後へと進み、30代後半になった夏子が「自分の子供に会いたい」という思いを抱くところから始まり、様々な人と出会った夏子がその人たちそれぞれの思いを受け止めながら、夏子が「産む」ことについて考えて選択をしていく……という内容でした。
夏子は、目の前の現実で起こった出来事から過去の記憶を強く思い出して再体験するような、自分の内側の世界に思考が飛んで行ってしまう人だと思いました。夏子が母親、祖母と過ごした日々や、姉の巻子との過去の思い出を鮮明に思い出して再体験するときに、私の記憶には同じ記憶は存在しないはずなのに、ノスタルジーを感じて涙が出ました。
ただ、この作品は単に感傷的な物語ではなく、夏子と出会った登場人物たちの本心からの悲痛な思いやセリフが私の心の奥に重く沈殿するような、彼らの言葉についてずっと思考し続けてしまうような、強い力のある物語だったと思います。読んでよかったです。
以下、『夏物語』のネタバレありの感想です。
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『殺人出産』感想 読んだら「加爾基××栗ノ花」を聴きたくなった
村田沙耶香さんの『殺人出産』を読みました。
この本を読み終わったとき、椎名林檎のアルバム「加爾基××栗ノ花」(伏字にしました)を聴きたくなったので、久しぶりに聴いた。
「加爾基××栗ノ花」の最後の曲「葬列」が、これまでの曲の音が大量に重なって押し寄せてきて最後にプツンと途切れて終わるんだけど、それが死の間際に走馬灯が流れて行って、ふと意識が途切れるみたいだなと昔から思ってた。その様子が、この『殺人出産』の最後の章「余命」の終わり方に似ていると思った。
(「葬列」がプツンと途切れているのはアルバム全体を44分44秒にするためというのは知ってますけどね、一応(オタク特有の早口))
「カルキ××栗ノ花」のアルバムは輪廻転生をテーマにしてるらしい。人間が産まれて、死んで、また産まれて……という円環の話。
人間を産むこと、殺すこと、そして性にかかわる行為について描かれている『殺人出産』と、「加爾基××栗ノ花」は雰囲気が似てると思いました。どちらもとても好きです。
『殺人出産』は4つの章で構成されています。最初の章であり、本のタイトルにもなっている「殺人出産」のあらすじを以下に(ネタバレなしで)簡単に書きます。
「今から100年前、殺人は悪だった。」主人公の育子が生きる世界では、殺人の意味は大きく異なるものになった。「産み人」となり、「10人産んだら一人殺してもいい」という殺人出産システムが導入された世界で、殺人を行う「産み人」は、命を生み出す尊い存在として崇められていた。
……この設定に惹かれて、私はこの本を一気読みしちゃいました。読んでよかった、好きな作品です。
以下は『殺人出産』のネタバレありの感想です。
(タイトルや作中の用語以外の言葉は色々と伏字にします)
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『This Bed We Made』感想 BethもAndrewも好きだ!
『This Bed We Made』をクリアしました!
『This Bed We Made』はあるホテルのメイド、Sophie(ソフィー)が主人公で、ホテルの客室を探索して謎解きをするミステリー、アドベンチャーゲームです。
トロフィーもコンプリートしました!
とても面白くて良いゲームだったので感想を書きます!






