ゲーム『サイバーパンク2077』感想 レベル30以上になったので完了したサイドジョブを振り返る
サイバーパンク2077のプレイ感想です。もりもりネタバレします。
ノーマッドの女性Vさんでナイトシティ生活を始めて、はや70時間…。無限に遊んでいられるのでは?というくらい、やることが多い!楽しい!まだエンディング見れてません。
Vさんの現在のステータスはこんな感じ。
レベル33、クレド50
ストーリー状況:メインジョブ「夜想曲第15番」開始前
ステータス:肉体7、反応4、技術12、知力20、意志12
お気に入りのメインジョブについては、前の記事で語りました。
今回はお気に入りのサイドジョブについてだらだら語ります。
キャラクターごとにまとめてジョブタイトルを記載しています。
デラマン
EPISTROPHY / 結句反復
AIタクシー、デラマンのジョブはどちらもお気に入りです。親デラマンの依頼で、親デラマンの命令に背く子デラマンを連れ戻しに行くことになります。子デラマンたちはそれぞれ意志があることをVさんは知るわけです。(私はフラミンゴが怖い子が好きです。)
DON'T LOSE YOUR MIND / 心のありか
親デラマンから電話があり、突然「タスケテ」と言われ、えっ?となりました。デラマン社に行くと、子デラマンたちが暴走して攻撃してきます。前のジョブで説得した子デラマンたちに反撃するのは心苦しいですが、クイックハック「回路ショート」させて進みました。プレイしてるとき「階段への道を探す」ところが全然わからなくて悩みました。上下する車に飛び乗って2階に行くという方法に気付くまで時間かかった…。
そして知力10で選べる選択肢「すべての人格をデラマンに統合させる」を選びました。最後にVさんがデラマンを運転して車庫を出るシーンは、デラマンの新しい人生(AI生?)のスタートという感じで、さわやかな雰囲気でとても好きです。主人公が他者の人生を変えちゃう系のストーリーが好きです。
股間火吹きマン
燃える欲望
このミッション好きって言うと下ネタ好きを自白してるみたいですが…でも好き。ズボン(たぶんパンツも)履いていない男が、前屈みで股間を押さえて、なんだかものすごく痛がってるところに出くわしてしまったVさん。金は払う!と言ってとにかく痛がる男を、車でリパードクのところまで連れていってあげることなります。(いきなりカーアクションが始まって、車のスピードが遅すぎて男が諦めて車から降りてしまったり、逆にスピードの出し過ぎで通行人を跳ね飛ばしてしまったりで3回やり直しました。)
無事お医者さんに到着して男の電話番号を教えてもらうんですけど、Vさんの言葉のセンスに笑いました。股間火吹きマン!
股間火吹きマン(ジェシー)は、Vさんとの会話から彼女がいたことは分かりますが、今は独りっぽい。彼女とプレイしてたとしたら、こんなに痛がってるのに放っておかないですよね…。彼女に振られたから通りで買ったインプラントを使ってソロプレイと洒落込もうとしたら、欠陥品でめっちゃ痛い目に遭いましたと…。かわいそう!無事助けてあげたことで、後でまた登場してくれないかなーと期待してましたが、再登場しなさそうで残念です。
IoTの延長で人間の身体をもネットに繋ぐ2077年の世界では、念じれば瞬時に相手の電話に番号を送信できるっぽいですね。ほかにも報酬の送金中に目が青く光るやつ、超かっこいい。あと、Vさんもそのインプラント「ミスタースタッドのXCV/19」を使ったってことは、2077年では大人向けのインプラントは男女共通ってことですね!どんな機械なんだろう…わくわくしますね!
ジャッキー・ウェルズ
HEROES / 英雄たち
ジャッキーのお葬式に出席する回です。ジャッキーがどれほど他者に愛されていたかわかります。人の命が些末に扱われることの多いナイトシティで(芸能人の依頼で、死体をゴミ箱に捨てて「処理」するジョブがあります)、多くの人に愛を持って見送られる人はそうそういないのではないかと思いました。お葬式でほかの人の輪に入らずに、静かに一人で立ち尽くすミスティの姿が切ないです。
アフターライフではお酒に死して名を残した人間の名を付けますが、現世で派手に死を遂げてあの世に行き来世を迎えたい…、という2077年の時代の死生観の現れなのでしょうか。Vさんがジャッキーに最後にかけた「メジャーで会いましょ」という言葉も、ジャッキーと自分の来世(アフターライフ)に思いをはせる意味を込めているのかもしれないと思いました。
リバー・ウォード
I FIGHT THE LAW / 権力との闘い
ナイトシティの次期市長選候補のペラレス夫妻からの依頼で、前市長の死の真相を探る回です。ムキムキセクシー男ことリバー刑事との出会いでもあります。リバーは左目だけサイバーウェアなのも素敵です。汚職塗れで倫理観がいかれているNCPD(警察組織)の中で、リバー刑事のような真っ直ぐな人は苦労が多かろうと思われます。リバー刑事の真っ直ぐに正義の信念を貫いているところは好感が持てます。
証拠のBDを見て推理したり聞き込みしたり、探偵ものっぽい要素が多くて好きです。セキュリティソフトとか入れててもあてにならなさそうな世界ですから、ウイルス入りのBDって自衛のしようがないですよね?怖い世界だなあ。ペラレス夫妻はまた別のジョブで大変な目に遭っていることがわかります…。
THE HUNT / 狩り
ナイトシティの少年連続誘拐事件、通称ピーターパン事件の被害者となったリバーの甥を捜索して助けに行く回です。逮捕されてから眠り続けている犯人に夢を見せてBD化して証拠を探すことになります。犯人の脳内を覗くという展開、鳥肌立つほど怖いんですけどドキドキして見たくなる。怖い!けど見たい!という気持ちが止まらなくなります。お気に入りです。
ちなみに、犯人の部屋で「ティンカーベル」という名前の武器(電気ショック棒)が取得できます。こういうおいおい!な部分がこのゲームの好きなところです。
FOLLOWING THE RIVER / "川"を辿って
このジョブ、Vさんがすごく優しい声をしてるんです!!いつもと全然違う!
リバーがお家に招いてくれて、料理を振る舞ってくれます。普段から料理してる男アピールをしてくるリバーと、お喋りしながら料理を手伝うVさん…幸せオーラが眩しいー!!夕食中もリバーの家族からの「お前ら早よ付き合え」感が凄いので笑っちゃいます。夕食後、眺めのいい場所に移動して語らう二人。Vさんの元彼エピソードが3種類聞けます。そしてキッス!からの朝チュン!見てるこっちが恥ずかしくなるよー!朝チュン後、なんとリバーにもらった服を着てるんですよね、Vさん…!リバーのパソコンをこっそり見ると、はじめての料理レシピ!みたいなファイルがあったりして、昨日のリバーは料理し馴れてる風男を演じていたことがわかります。かわいいー。あとリバーの部屋にはロマンチックな感じの小説のチップがありました。Vさんのためにロマンスについて勉強したのかな?と思います。かわいい。
そしてリバーの部屋から廊下に出ると、ジョニーが「まさかサツとヤることになるとは…」と項垂れてました。ごめんて。Vさんとジョニーの性別が違うとお互いの苦労が余計に増えそう…。
このジョブを終えたあと、リバーの家がマップ上で「ナイトシティの自室」と表示されるのに、ベッドで寝られないのは仕様なのですかね??それはさておき、ずーっとニヤニヤしながら見ていられるジョブです。お気に入り。
ブレンダン
I CAN SEE CLEARLY NOW / 視界良好
COIN OPERATED BOY / からくり少年
お喋りが上手なブレンダンという飲み物のSCSM(自立型欲求充足機)と交流するジョブです。ブレンダンは好みにあわせて飲み物を提案してくれるだけでなく、ジョークを披露してくれて、街の人の悩み相談にも乗ってくれます。まるで人間と同じように感情を持っているかのように思えるブレンダンですが、それは感情ではなく、ブレンダンの非常に優秀な自己学習アルゴリズムによる会話能力だとわかります。
そしてブレンダンはその高すぎる能力ゆえ、システムを更新されSCSMの一般的なAIに変えられてしまうことになります…。ブレンダンに悩み相談をしていたセオという女性は、たとえ人間じゃなくてもブレンダンは自分を救ってくれたと語ります。ブレンダンを悩み相談用SCSMとして生き永らえさせるとか、何か方法はなかったのかな、と思います。悲しいです…。(このジョブはそういう分岐ってないですよね…?)人格の死の過程で最後まで明るくジョークを言おうとするブレンダンが切ない…。きみのことは忘れないよ…。
ヨシュア・スティーブンソン
SINNERMAN / 罪人
THERE IS A LIGHT THAT NEVER GOES OUT / 消えぬ灯火
THEY WON'T GO WHEN I GO / 聖なる男
ヨシュア・スティーブンソンという男の物語は、かなりコントラバーシャルというか、色んなところから批判が出てきそうなやつです…。慎重に考えたいです。このジョブについて書きたいと思ったのは、この男の結末をまだ私の頭の中で消化しきれていなかったからです。
(私はぜんぜんキリスト教の専門家とかではないです、これは個人の意見です)
ヨシュアは死刑囚なんですが、キリスト教に改宗したことで世間を騒がせているようです。ヨシュアはかなり思い詰めていて、自分が救世主となり十字架刑に処されることで、すべての人の罪が赦されると本気で信じているようです。(彼の名は確かに救世主ですが…。)そしてレイチェルという女の計画によって、ヨシュアの十字架刑執行の様子は撮影され、BDとして世に売り出されることになります……。
Vは、ヨシュアの十字架刑執行の前に立ち去るか、カメラの後ろから見ているか、ヨシュアに杭を打ち付けて彼が息絶えるまで傍にいるか、そのどれかしか選べません…。私はVに実行してほしいというヨシュアの望みを叶える選択肢を選びましたが、撮影を止めようとしてここまで来たのに…という思いが強く、ピンク色のライトに照らされる十字架を見てとてもつらかったです。やり切れねえ……
ナイトシティはカネがすべての世界であるということをまざまざと見せつけられました。レイチェルを説得してBDの販売をやめさせる分岐とかあるんでしょうか?あるとしたら私はそこにたどり着けなかったのが悔しいです…。もともとヨシュアが世間的に注目されていたということもあるのか、BDの売り上げは好調ということがレイチェルによって示唆されます。単なるグロテスクな興味によって売買されていったであろうヨシュアの死を思うと、レイチェルになんらか報いを受けてほしいと思ってしまいます…。もちろんお金は大事だし生きるために必要ですが、自分の信仰を貫いてやり遂げることのほうにも価値があると私は思います。(自分を救世主だと思い込むことが正しいかどうかは別として…。)
まとめ
ブレンダンやヨシュアのように、Vが関わったとしても何ともできない、胸が苦しくなるような苦い結末で終わる出来事も多いですね…。
メインジョブ「TAPEWORM / 寄生虫」の中で、ジョニーがナイトシティについて、「ナイトシティは破れた夢、打ち砕かれた希望、そして巻き上げられたカネを燃料に動く歪なマシンだ」と表現するセリフがあります。このジョニーの言葉がこのような苦い出来事を象徴していると思います。ジョニーの言葉で伝えたいことの具体例として出されているのが、これらのつらい結末のサイドジョブなのかなと思いました。
あと、今回サイドジョブのタイトルを調べていて、各タイトルは色々なアーティストの曲名だということがわかりました。
Epistrophy - セロニアス・モンク
Coin-Operated boy - ドレスデン・ドールズ
They won't go when I go - スティーヴィー・ワンダー
(ヨシュアのファミリーネームはもしかしたらこのアーティストから名付けられているのかもしれないと思いました。)
Following The River - ローリングストーンズ
などなど。ほかにもありそうです。
こういうタイトルの付け方は、グループやバンド名からネーミングされているジョジョのオマージュかなと思いました。(ジョウタロウ・ショウボウという名前のギャングが登場するし、カメラモードで「Vの奇妙なアドベンチャー」っていうポーズもありますよね。)
この記事を書くにあたってゲーム内のデータベースを少し読んだんですが、データベースもすごくボリュームが多い!!まだ読みきれてないです…ほんと、できることが多いゲームだな。楽しいなー。